手首のコブ、ガングリオン

ガングリオンをご存知でしょうか。
手首や足など関節付近にできる、コブ状の腫瘍です。
若い女性によくみられ、痛みもないことから、手首に軟骨がでてきたと
勘違いされる方もいらっしゃるようです。

ガングリオンははっきりとした原因がいまだ解明されていません。
再発性が高く、その理由もわかっていません。原因がわかっていないため、
予防法もないのです。

ガングリオンが手首や足にできてしまったら、どうすればいいのか。
まず、決して自分でつぶそうなんて思わないでください。
よく、固い平らなところに手首を置いて、上から硬いもので叩きつぶす。
なんて方法を紹介しているところもありますが、うまくいかない上に、
骨折や打撲といった二次障害の原因になることもあります。

見た目が気になったり、痛みを伴うようでしたら病院での治療をおすすめします。
治療といっても、注射器で吸引をしたり、再発を繰り返すようなら日帰り
手術をするといった簡単な治療になります。

見た目が気にならず、痛みもない場合は、経過治療といい何回か様子を
見るだけのものになることもあります。

経過治療中にそのままガングリオンは自然に小さくなっていくこともあるのです。

ガングリオンは良性ですので、痛みが伴わなければ放置していても特に
問題はないようです。ただ、ガングリオンができやすい場所が、手首や足
などの関節付近ということから、違和感があったり、大きくなり続けたりと
いった場合には、治療を受けた方がよいでしょう。