ガングリオンは悪性ではない

「いつの間にか、体にコブのような少し硬いしこりが・・・もしや悪性腫瘍!?」

それは、ガングリオンの可能性が高いです。

ガングリオンは、手首や手の甲、足首、足の甲、アキレス腱、膝、肘など
神経や腱に近い部分によく現れる、悪性ではなく良性の腫瘍です。

ガングリオンの原因は現在の医学では解明されていませんが、
悪性に変わることはないことがわかっています。

病院で検査をすれば、すぐガングリオンかどうか、調べられます。
ガングリオンの場合、注射器などで患部を吸引して、茶黄色のゼリー状の
粘液が出てきたらガングリオンです。

万が一、悪性腫瘍などの可能性もあるので、注射吸引の前にMRI検査を行う
場合もあるようです。

検査して悪性腫瘍ではなく、ガングリオンだとわかった場合、
ほとんどが経過観察というかたちで、特に治療は行われません。

ただし、痛みを伴ったり、違和感があるなど、日常生活に支障がある場合は、
対処治療が行われます。

ガングリオンの原因がわかっていないため、根絶治療はまだ確立されて
いないようです。

ガングリオンの対処治療は、大きくわけて3つあります。
穿刺治療・手術除去・レーザー治療です。

穿刺治療は、注射で膨らみの原因となる粘液を吸引します。
かなりの痛みが伴います。手術除去は、部分麻酔の手術で、ガングリオンを
袋ごと除去します。手術跡が残るなどリスクを伴います。レーザー治療は、
患部に直接レーザーをあて除去します。3.4回の施行が必要となるため
時間がかかります。

ガングリオンは悪性ではないですが、再発性が高く何回でも発症する危険性が
ありますので、根気よい付き合いが必要となるかもしれません。