子供のガングリオン

「子供の腕に、ぽこっと硬いしこり状のものが・・・。
何か悪い病気かしら。」

それは、ガングリオンといい、良性腫瘍です。
ガングリオンは、大人だけではなく子供でもなるのです。

現代医学では、ガングリオンの原因は判っていませんが、
痛みや痺れ、違和感などの症状がないようならば、放置しても大丈夫です。
気になる場合は、病院で治療を行うのもよいでしょう。

ガングリオンと診断された場合、ほとんどは、経過観察のみとなり、
どうしても除去したいという場合、穿刺治療や手術などが行われます。

ただ子供の場合、ガングリオンの治療で注意しなければいけない点が
あります。ふくらみの原因である粘液を除去するための穿刺治療を受けるに
せよ、手術を受けるにせよ、傷痕が残ったり、悪くすれば後遺症が残ったりと、
子供が成長していく過程でリスクを与えてしまう危険性があります。

特に傷痕は、部位によっては目立ち、思春期のころに辛い思いをさせる
可能性もあります。更に手術の場合、大人は部分麻酔ですが、子供の場合
全身麻酔での手術になります。

子供にとって全身麻酔での手術もリスクは高いです。
穿刺治療は特に、粘液を吸引する時、かなりの痛みを伴い、大人でも
貧血を起こしてしまう人がいるぐらいなので、子供にはかなりキツイ治療に
なると思われます。

子供のガングリオン治療は、今後のことも含め、慎重に医師と相談して
行うようにしてください。いつの間にか、ガングリオンが消えていたということも
よくありますので、子供から痛みや痺れ、違和感などの症状を訴えられないようで
あれば、そのまま様子をみるのが良いと思われます。